COMMENT |
人工素材が広く普及する1950 年代より以前の
アメリカンスポーツウェアの原点から生まれたスェットシャツ。
Lot.601 Tee Shirt と同様に
直接的な裁断に、
平面的なかたち。
表裏の首元にあるV ガゼットと呼ばれる汗止めのディテールなどの
現代では忘れ去らせたものづくりの背景が再構築することで理解できる。
丸胴の裏毛は
和歌山にある吊り編み機で作成。
USA コットンを使用することで、
ドライな質感を持つ独特な風合いの生地になった。
大正時代に日本に入ってきた吊り編み機は、
現在、世界で唯一、和歌山県で稼働している。
1時間に1メートルしか編むことができないため、
とても非効率ではあるが、
ゆっくり時間をかけることで空気も一緒に編み込んだような、
程よいムラ感のある独特な風合いの生地に仕上がる。
色の微妙な変化が美しいニュアンス加工を施した。
楽茶碗の釉薬の手法のように、
3 色の染料を使い、
時間差で染めることにより、
生地表面に玉虫色のような光沢感が生じたり、
ムラ染めとは異なる独特の不均一な色合いに仕上がる。
ひとつとして同じものがなく、
唯一無二の表情が楽しめる。
こちらは草木染し
それを3回繰り返したもので
色の濃淡が濃く仕上がっております。
【Quality】100% COTTON
|